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Webサイトを中国からアクセスしやすくする

中国市場をターゲットにしたWebサイトを作ろうと考えるとき、大きな悩みの一つがサイトへのアクセススピートです。どんなに集客施策をしようと、サイトデータがブラウザに表示されなければどうしようもありません。

中国では(世界中かもしれませんが)、政府が「グレート・ファイアウォール」でインターネット情報の検閲をしており、海外サイトへのアクセスは物理的な問題もありアクセス状況は悪いです。そこで、今回は少しでも中国からのアクセスが早くする方法を紹介します。

1. ICPライセンスをとって、中国のサーバを利用する

確実にアクセスが早くなる方法は中国のサーバを利用することです。間違いなく早くなりますし、Baiduなどの検索エンジンに対するSEO対策にも効果がありますので、特に問題がないのであれば、中国サーバを使うべきです。

中国サーバ利用で障害となるのはICPライセンスの取得だけです。中国ではWebサイトは政府の管理下にあるため、全てのWebサイトで、ICPライセンス取得が義務付けられています。どんなにデザインへの拘りがあろうと、ICPライセンスを取得し、サイトトップページにリンクを設置しなければいけません。

 



ICPライセンスの取得の条件は非常に単純で、中国での営業許可証(現地法人が必要)があるかないかです。ですので、中国に現地法人がない場合は、この方法は諦めて下さい。ICPライセンスの取得自体は、代理申請業社もたくさんあるので、面倒ではありますが、できないということは、ほとんどないです。


2. CDNサービスを利用する

次の方法としては、CDNサービスの利用です。中国市場向けにサービスを提供している会社はいくつかあるので、すぐに複数のサービスをピックアップすることはできると思います。私は直接利用したことがないのですが、導入効果はあると聞きます。

ただ、安いと感じるような費用ではないので、一般的な企業サイトなどの場合は、利用は難しいのではないでしょうか。ちなみに、現時点では、AWSのCDNで中国を選択することはできないようです。


3. Google、Facebookなど、中国禁止でされているWebサービスのタグを外す

最後は、現地法人もない、あまりお金も掛けれないという場合に、一応やったほうがいい方法です。

日本で多言語サイトを作る場合、日本語サイトや英語サイトを元にして、翻訳をしていくと思います。その際に、注意したほうが良いのが、サイト内検索や動画などの外部サイトからの読み込むデータ部分です。

中国からFacebook、Youtubeなどにアクセスできないことは有名だと思いますが、サイト自体だけでなく、ガジェットなどであってもデータの読み込みが必要なものは、全般的に利用できないと考えたほうが良いです。

そのため、データの読み込み状況を見ると、googleやfacebookに関連するコードで読み込みが止まってしまうケースを良く見ます。他の部分は問題ないので、読み込み停止ボタンを押せば表示されますが、普通の人は、そんなことはしないと思います。

ですので、Twitterのソーシャルボタンを、Weiboのソーシャルボタンにといった変更までは必要はないと思いますが、外部サービスのタグはなるべく外したほうがいいです。

個人として印象では、Googleのサイト内検索は、問題になることが多いと思います。Googleへのアクセスは完全に遮断されているわけではない分、余計問題なのかもしれません。

ちなみに、GoogleAnalyticsなどの情報を飛ばす系はアクセスに影響はないとおもいます。中国でも使っている企業はすくなくないです。