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Baiduリスティング広告、モバイル向けに広告のルールを変更

現在、中国ではスマホを中心としたモバイルデバイスを利用したネットユーザー数は、約5億人といわれています。既に多くのメディアや企業では、モバイル向けサイトや、レスポンシブデザインサイトを制作し、モバイル対応おこなっています。

Baiduでは、昨年、リスティング広告のルールを変更し、広告出稿をする場合、必ずPCとモバイル両方に広告を出稿しなけばいけなくなりました。(以前は選択することができました。)

そのため多くの企業は、Baiduのモバイル向け検索エンジンから、リスティング広告によって、多くのユーザーを集客しました。

ただ、現実問題として、多くの企業はモバイル対応を行っておらず、検索ユーザー、広告出稿企業ともに不評となる状況となっていました。

 

 

 モバイルデバイス増加に合わせたルール変更

今年の初めに、百度は、1日にモバイル向け検索エンジンを利用しているユーザーは1.3億人に達成していると発表し、モバイルユーザーにより良いサービスを提供するために今回の施策を決めたとしています。

今回行われたルール変更は、LPQ(Landing Page Quality)と呼ばれており、モバイルデバイスに対するリスティング広告の評価方法の変更が中心となっています。

 

LPQとはどのようなものなのか?

Baiduから正式なアナウンスはされていませんが、LPQでは、品質評価として、「ページの大きさ」、「内容」、「画面テンプレート」などが要素とされており、それぞれ3段階の評価基準で、それを合計したものが最終的な評価をするとなっているようです。

そして、最終的なリスティング広告の表示順位については、これまで通りの入札価格と広告品質、そして、新たにLPQ(モバイルデバイスランディングページ評価)が加えて決まるようです。

中国国内では、これまでモバイルサイトに対する指標とするものがなかったが、今回の内容は、今後のモバイルサイト作成の基準にもなりえるものと言われています。

 

広告出稿企業への影響は? モバイル対応の必要性は?

Baiduのリスティングを担当している方は肌で感じていると思いますが、昨年末ぐらいから、モバイルでの検索結果の順位は大きく変わっています。モバイルデバイス対策をしていないWebサイトの場合、検索結果の上位には、ほとんど表示されない状態です。

短期的に考えると、集客効果の低いユーザーにお金を払わなくなったので良い気がしますが、長期的に考えるとモバイル対応をしているサイト(企業)にユーザーが流れている状況なので、やはりモバイル対応は必須だと思います。

モバイル対応はハードルが高いと思われる方もいるかと思いますが、Baiduでも低価格のモバイルサイト作成キッドを提供していますし、レスポンシブデザインのテンプレート利用や、Weibo、Weixinの活用という方法もあるので、それほど手間を掛けずに、モバイル対応はできのではないでしょうか。