新浪Weibo、50万アカウント、100億件の投稿を削除

中国のITメディアTechWebによると、新浪Weiboは、近日中に多くのフォロワーを持つ大規模アカウントの利用を停止する計画があり、その数は数千アカウントになると予想しています。

Weiboは、FacebookやTwitterの使えない中国では、ソーシャルメディアの中心として、ここ3年ぐらいで、急速にアカウント数を伸ばし、一時は、その数は5億を超え、10億に届くとも言われていました。

最盛期には、50元で1万フォロワー、300元で10万フォロワーを販売

ただ、その背景としては、マーケティングに力を入れる企業や著名人がアカウントを作成し、そのフォロワー数を競い合う状況があり、そこに対して、悪意のあるユーザーや企業が機械的にアカウントを作成し、フォロワー数を販売したり、キャンペーンへ不正参加をしプレゼントなどを獲得するという状況になっていました。

当時は、1万フォロワーが50元、10万フォロワーが300元という値段で取引されていた。そのため、Weiboのフォロワー数ランキングなどをみると、それほど魅力的ではなアカウントに、何百万というフォロワーがいるような状況でした。

この状況から、中国ユーザー達は、企業や有名人のアカウントへの興味が薄れ、Weibo自体にも魅力のないメディアという印象をあたえはじめ、合わせるように企業のマーケティング利用も減速を初めていました。

111億件の投稿データを削除、50万アカウントの利用を停止

新浪では、「全站垃圾粉丝清理计划（ゴミフォロワー撲滅計画）」を発表し、4月1日より、虚偽の情報や、不正と思われる投稿やコメントや、正規でないとみなすアカウントに対して、予告なし削除や利用停止をするとのことでした。

新浪の発表にようると、4月1日から始まったこの行動で、5月8日までに、111億件のデータを削除し、公式アカウントを含む50万のアカウントの利用を停止したと発表したが、6月に掛けては、より多くのアカウントが停止されると予想されています。

2015年の業績発表では、Weiboのアクティブユーザーは約2億人に達し、成長を続けていると発表しているが、実際の状況などから予測すると、本当のユーザーがどれだけいるのか定かではありません。