中国ソーシャルメディア、Wechat(微信)人気アカウント、競合アカウントの調査方法
現在、中国で最も人気があるインターネットサービスは、Tencentが運営するメッセージサービス『Wechat(微信)』です。先日、このブログで紹介した人気APPランキングでも圧倒的1位でした。
それだけ人気のあるWechatですので、企業マーケティングにおいても非常に重要なツールとなっており、企業やメディアは公式アカウントとしてWechatに参加し、マーケティング活動を行っています。
担当者が最も気にしなければいけないのは投稿内容なのですが、それ以外に気になるのは、競合企業の動向ではないでしょうか。
そこで今回はWechatの人気アカウントランキングと、競合との比較方法を紹介します。
『Wechat(微信)』の人気アカウントランキング
Wechatのアカウントを比較しようと思うとき、最も分かりやすい指標は「フォロワー数」ですので、アカウント担当者は、フォロワー数の推移をチェックしていると思います。
ただし、Wechatではアカウント運営者以外が「フォロワー数」を確認する手段はありません。ですので、アカウント運営者が公開しない限り「フォロワー数」はわかりません。
外部から確認できるのは、投稿された記事の「投稿数(发布数)」「閲覧数(阅读数)」、「イイね(赞)」がクリックされた回数です。
下図は、公開されているデータを元に、ランキング付けしているサイトで発表している、公式アカウントランキングのトップ5です。(対象期間:15年5月24日〜30日)
このデータを見ると、最も人気があるのは、中国で最も権威があるメディアである「人民日報」のアカウントで、一つの記事の平均閲覧数は約9万です。
正直、この数字だけを見ると、Wechatで情報をみる人はまだあまり多くなく、伝達力や拡散力というところでは、Weibo(微博)の方が強いと感じました。
ジャンル別のデータなどもあるので、興味がある人は、新媒体指数 を参照ください。
競合アカウント、ベンチマークアカウントの比較方法
上記のサイトでは、ジャンル別にランキングがあり、それぞれが上位200アカウントまで表示しているので、もし自社アカウントや競合アカウントなど、調べたいアカウントがその中にあれば比較することは可能です。
ただ、ジャンル分けがわかりにくかったり、中国企業のアカウントが多かったりと、ランキングの中から対象アカウントを見つけるのは結構たいへんです。そもそも、上位200アカウントに入ってない可能性もあります。
そんな場合は、検索が効果的です。試しに中国でも人気のあるユニクロとキヤノンのアカウントを検索してみました。
あくまでも、このサイトが策定した指標による結果ですが、ユニクロは全体で707位、キヤノンは15,111位とのことです。ランキングが表示されないアカウントもいっぱいあったので、どちらも凄いのですが、ユニクロは中国でもソーシャルメディアに注力しているのがわかりますね。
というような感じで、定量的な指標の一つにはなると思うので、比較などが必要な方は参考にしてみてください。
検索ボックスで名前(中国語がいいですが、英語でも結構引っかかります)を検索してみてください。