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中国ソーシャルメディア、モバイルでの利用状況とソーシャルメディアマーケティングの方向性

中でのスマートフォン利用者は5億人と言われており、バスや地下鉄の中だけでなく、(すきあらば)社内でも、スマートフォンを利用して『何か』をしています。その中で、最もよく目にするのはソーシャルメディアの利用です。

そこで、今回はモバイルデバイス向け開発のプラットフォームを提供している『友盟』が提供している、『友盟指数』のデータを元に、中国でのスマートフォン利用の状況タを紹介します。

スマートフォンを利用したソーシャルメディアでの情報共有状況

下図は、2015年8月7日時点での、スマホを利用した、ソーシャルメディアでの情報共有に関する、メディアの比率を表したものです。

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最も割合が多いのは、オレンジ色部分の「微信朋友圈」で約30%、その次は「微信好友」で約20%となっており、微信(Wechat)でのコミュニケーションが約50%となっています。

 「微信朋友圈」は、微信(Wechat)で作られたグループ内に限定した交流方法で、「微信好友」は、一対一でのやり取りとなります。

また、よく微信(Wechat)と比べれられる、微博(Weibo)は、「新浪微博」と「腾讯微博」をあわせて約16%となっています。

この結果から、微信(Wechat)の強さが分かると同時に、ソーシャルメディアが、完全にオープンされた環境での情報交換から、限られたメンバーでの情報交換に転換されているのがよくわかります。

企業のソーシャルメディアマーケティングの方向性

ユーザーの流れに合わせ、企業でのソーシャルメディア活用も、微博(Weibo)から、微信(Wechat)へと変わってきています。

中国で、ソーシャルメディアが流行し始めた時、多くの企業は運営のKPIをフォロワー数として運営を始め、プレゼントキャンペーンなどで、100万を超えるフォロワー数を獲得しましたが、多くのケースでは、ゾンビユーザーを増やす結果となり、正確な成果を図ることのできない状態になりました。

このことは、新浪などのプラットフォーム提供側の問題も大きく、結果として、微博(Weibo)の衰退を早めたと思います。微信(Wechat)は、その点を理解しており、企業の過度な参入を抑制しています。

今後の中国ソーシャルメディアの方向性を予想すると、ユーザーの微信(Wechat)は、しばらく続くと思うので、ユーザー満足度を保ちながら企業からの広告収入を得たいメディアの動きをみながら、企業は戦略をつくっていくことになると思います。

直近では以下のような動きになるのではないでしょうか。

  1. 良質なコンテンツや情報を提供し続ける
  2. ポータルサイトのような、バナー広告、タイアップ広告の利用
  3. APPを利用したアプリの提供や、利用範囲の拡大

「1」は理想的だと思いますが、現実的には、「2」「3」の形が増えると思います。ですので、一時流行った「口コミマーケティング」というところからは、離れる形でソーシャルメディアマーケティングが発展するのではないかと思います。

ですので、プラットフォーム側の動きや、APPを利用したサービス事例のチェックと導入が重要になるのではないでしょう。これらの情報は、また別の機会で紹介させて頂きます。

※今回紹介したサイトには他のデータもあるので、気になる方は下記リンクから

www.umindex.com