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中国ソーシャルメディア、WeChat(微信)運用KPIとアカウントランキング

現在、中国人をターゲットにしたマーケティング活動において、WeChat(微信)は最も重要なプラットフォームであり、既に多くの企業でアカウントが開設されており、これから開設しようという企業も多いと思います。

そこで今回は企業アカウントを運営される際のKPIについて紹介したいと思います。

Wechat(微信)の運用KPIはフォロワー数?

WeChat(微信)運用のKPIを考えるとき、最重要となるのは「フォロワー数(粉丝数)」ですが、「フォロワー数」の増減は、様々な要因が考えられるため、日常的な運用の良し悪しを判断するのは難しいです。 

 そこで「フォロワー数」以外のsh用を考えると、プラットフォームから取得できる情報としては「閲覧数(阅读数)」と「イイねの数(点赞数)」の2つがあります。個人的な考えですが、「イイねの数(点赞数)」にてついては、企業側が誘導する場合があるため、「閲覧数(阅读数)」の方が、(今は)指標として適切だと思います。ですので、WeChat(微信)のKPIとしては、以下の数字をチェックしていくことで、運用の良し悪しを判断していくのをお勧めします。

  • フォロワー数:現在のフォロワー数
  • 獲得フォロワー数:対象期間で獲得した(増減した)フォロワー数
  • 投稿件数:対象期間での投稿件数
  • 閲覧数:対象期間内での投稿に対する総閲覧数
  • 平均閲覧件数:対象期間の投稿1件あたりの平均閲覧回数

運用や投稿内容の目的にあわせて、リンクのクリック数(誘導数)、申込貢献数、売上貢献金額などもみると良いと思いますが、その場合、独自のトラッキングコードが必要となります。 

他社アカウントとの比較はどのようにすべきか?

上記にて、自社アカウント運用のKPIについては紹介しましたが、良し悪しの判断については、他社と比較も必要になります。

最も比較したいのは「フォロワー数」ですが、WeChat(微信)では、アカウントの「フォロワー数」は公開されていません。他社アカウントでは確認できる数字は、各投稿の「閲覧回数」ですが、全ての投稿を一つ一つ確認しなくてはならず、非常に労力を必要とする作業です。

 

そこで、他社比較に有益なサイトを紹介します。以下のサイトでは、WeChat(微信)で取得できるデータを利用しランキングを発表しています。

social.datastory.com.cn

対象期間は直近30日と直近7日しか選べませんが、メジャーアカウントを網羅しており、カテゴリ別でランキングを確認することができます。

 

以下は、自動車メーカーのランキング状況です。「平均閲覧数」で並び替えています。

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上図をみると、自動車メーカーで最も「平均閲覧件数」が多いのは、東風日産のアカウントで、平均閲覧件数は約4.5万件です。フォロワー数が多い業界だと思いますので、もしこの数字を超えているようでしたら、かなり成功しているアカウントではないでしょうか。

 

各業界のデータを見る限り、「平均閲覧件数」が5000件を超えていれば、企業アカウントとしては、かなり上位のアカウントと言えると思います。

このサイトには、検索機能があるので、ランキングで見つからない場合は検索してみてください。また、登録(有料?)することで、使える機能が増えるようなので、興味がある方は挑戦してみてください。

 

今回は以上となります。数字が中心なので、中国語がわからなくても利用できると思います。