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中国検索エンジン、Baidu以外の検索エンジンは知ってますか?

中国の検索エンジンといえば、誰もが思い浮かべるのはBaidu(百度)だと思いますが、Baidu以外に中国の検索エンジンってご存じですか。

日本ではBaiduのことを中国のGoogleと紹介されることがありますが、中国ではGoogleとは比較にならず、ここ数年のユーザー占有率では80%以上を保ち続けています。という状況なので、SEMを考える時、Baiduを抑えておけば間違いないのですが、Baidu以外を利用しているユーザーも20%程度おり、中国のインターネットユーザーは5億人を超えているので、日本のインターネット人口を超える1億人以上のユーザーが存在しています。

私は、「とりあえずBaiduの対策をちゃんとやりましょう」とよく言っているのですが、1億人以上の利用者がいるので、その他の検索エンジンも定期的にチェックするようにしています。

Baidu以外の中国検索エンジン

以下は、Baidu以外に中国で利用されている検索エンジンの紹介です。

 


■ Sogou(搜狗) 

搜狗搜索引擎 - 上网从搜狗开始

http://www.sogou.com

Sogouは、Baiduと同じく中国国産の検索サービスです。以前はmp3ファイル検索が有名だったのですが、2013年にQQなどを運営するTencent(腾讯)が投資を行い、それまでTencentが運営していた検索エンジン(soso.com)を、Sogouに切り替えたことで大きく利用者を増やしました。(※その当時、利用シェアは、3位と4位)

 
現在は、Tencentが運営するWechat(微信)を検索できる唯一の検索エンジンとしても、利用者を増やしています。SOSOもドメインなどは残っているため、ランキングなどには出てくるのですが、実際に利用する検索エンジンは全てSogouだと思います。

■ Haosou(好搜)

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http://www.haosou.com


Haosouという検索エンジンは、中国に長くいる人でもあまり聞いたことがないかもしれません。でも、Qihoo360(奇虎360)が運営する検索エンジン360搜索というと聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。

360搜索は後発の検索エンジンながら、同社が提供するブラウザに組み込まれており、ブラウザの利用者増加にあわせて、利用者を伸ばしていたのは有名な話だと思います。その360搜索が15年1月に検索サービスの名前をHaosouに変更しました。
 
2015年は、Baidu、Sogou、Haosou

Baidu以外に2つの検索エンジンを紹介しましたが、Googleが国内サーバーを利用できない状況を考えると、注意すべき検索エンジンは、Baidu、Sogou、Haosouの3つだと思います。一番最初に書いたとおり、Baiduのカバー率が高いので、それだけでも充分ではありますが、どちらもシェアを伸ばす要素は充分にありますので、アクセス解析などを利用している方は注意をしてみると良いと思います。

おそらく、Sogou、Haosouからの流入もあると思いますよ。