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中国検索エンジン、訪日中国人向けインバウンドマーケティングのSEO対策

最近、中国経済の減速に関するニュースが多いですが、依然として、中国人の爆買いを中心としたインバウンドマーケティングは注目を集めいます。テレビでも「訪日中国人に流行っているモノ」といった内容をよく目にします。

そこで、今回は訪日中国人向けインバウンドマーケティングに対する、Webマーケティング施策について触れたいと思います。

 

訪日観光客は来日前に購入製品を検討する

訪日中国人の行動について様々な調査資料が発表されていますが、博報堂が発表しているデータを参考にさせて頂きます。

www.hakuhodo.co.jp

この調査の中に、【訪日前商品購買決定者の活用メディア】という項目がありますが、1位となっているのが「検索エンジン」です。このデータから、インバウンドマーケティングにおいて、SEMが重要だということがわかります。

 

訪日中国人向けインバウンドマーケティングのSEO対策

SEMが重要としましたが、今回はリスティング広告には触れず、SEO対策中心とさせて頂きます。

 ※リスティング広告については、以前にキーワード選定を中心にした投稿をしていますので、興味のある方は、こちらを参考にしてください。

china-today.hatenadiary.com

具体的なSEO対策を考える前に、まずは中国ネット状況として、以下の点を理解する必要があります。

  • 中国の検索エンジン市場は、百度を中心とした国産の検索エンジンが利用シェアの95%以上を占めている
  • 中国産の検索エンジンのSEOは、中国国内サーバーのサイトが非常に強く、日本を含む国外サーバサイトの評価は低い
  • 中国のサーバを利用するには、中国の現地法人が必要である

この3点だけでも、インバウンドマーケティングを考える日本企業が、SEO対策により自社サイトへユーザーを集客をするのは難しいことがわかると思います。

 

中国サイトを利用した分散型コンテンツマーケティング

このような状況から、私がお勧めしているのは、中国式分散型コンテンツマーケティングです。

分散型コンテンツマーケティングというと、ソーシャルメディアを中心にイメージされると思いますが、それだけではありません。

Weiboなどの中国ソーシャルメディアは注目されており、Webマーケティングには欠かせませんが、今回はそれだけではなく、中国のWikipediaともいえる百度百科や、SinaやTencentサイトにあるBBSなどの利用です。

 

これらのサイトは、運営に費用が掛からないだけでなく、サイトが有名なため、SEOも非常に有効で、検索結果の上位に表示されやすいです。

これらのサイトを利用することにより、中国国内サーバのサイト内に、自社編集のコンテンツを多く作り、そこから日本サイトへ誘導するという導線ができあがります。また、ソーシャルメディアの利用ほど、業務の負荷が掛からないという利点もあります。

 

これらの手法は、中国内の企業のマーケティングにおいては重要度が下がりましたが、日本企業がインバウンドマーケティングを考える上では有効な手段になると思いますので、ぜひ試してみてください。

より具体的な手法について興味がある方は、コメントを頂ければと思います。