中国検索エンジン、Baidu、2015年第3四半期の業績を発表
2015年10月30日、Baiduが2015年第3四半期の業績を発表をしました。ほとんどの方はBaiduの業績にはあまり興味がないかと思いますが、発表の中には気になる情報もありますので、簡単に紹介させて頂きます。
※本文は以下の情報を御覧ください(英語)。
http://ir.baidu.com/phoenix.zhtml?c=188488&p=irol-newsArticle&ID=2104539
2015年第3四半期の売上高は183億万元で前年同期比36%増
まず、業績ハイライトです。
- 売上高 183億8300万元(28.9億ドル)、前年同期比 36.0%増
- 営業利益 25億1200万元(3.9億ドル)、前年同期比 35.9%増
- 純利益 28億4100万元(4.5億ドル)、前年同期比 26.7%増
金額が大きすぎてよくわかりませんが、依然として前年から大きく成長しています。特に意味はありませんが、先日発表されたGoogleの売上は高は186.8億ドルでしたので、Googleと比べると差はありますが、いずれにせよ凄い数字でした。
モバイル検索の利用ユーザー数は6.43億
次に業務のハイライトとして、4つのポイントがあげられています。
- モバイル検索の利用ユーザー数は6.43億、前年比26%増(15年9月)
- モバイル地図利用ユーザー数は3.26億、前年比34%増(15年9月)
- トランザクションサービスの売上は6千万ドル、前年比119%増(15年Q3)
- Baidu Walletのユーザー数は4.5千万人到達、前年比520%増
この内容を見ると、現在、Baiduが力を入れているものが非常にわかりやすく、「モバイル」、「地図」、「決済」であり、まさに「O2O」をBaiduだけで完結させるようなイメージでしょうか。
Baidu, Inc.のCFOであるJennifer Liも次のようにコメントしています。
「私たちはモバイル成長によってまたひとつ強い四半期を達成することができた。トランザクションサービスの勢いは私たちが引き続き投資を継続していくことに自信を与えてくれた。我々はその勢いに投資をし、当社の競争力をより強化していくことだろう」
今回の発表をみると、今後のWebマーケティングは、「O2O」をイメージしながら設計していく必要があり、オンラインとオフラインの垣根はさらに低くなりそうです。マーケター達はより広い視点で、企画や導線を考える必要がありそうです。
そのうちWebマーケティングという言葉もなくなるかもしれないですし、マーケティングアーキテクトみたいな感じが流行るかもしれませんね。