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中国ソーシャルメディア、ソーシャルメディアマップ2015

先日、中国のCICが中国のソーシャルメディアマップとなる『The State of Chinese Social Media in 2015』を発表しました。

www.ciccorporate.com

CICは、2008年からマップを発表しており、中国のソーシャルメディアを表現する図として、非常によく利用されているので、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

今回は、この図を見ながら、中国のソーシャルメディアについて考えてみました。

2015年ソーシャルメディアマップとCICの見解

今回、発表されてた2015年版は下図となります。

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マップと一緒に発表されたCIC見解では、6つのポイントがあげられています。

  • Wechatは中国のSNSをリードしており、今後も影響力は強まる
  • Weiboは情報の閲覧数は多く、依然として中国SNSの重要な位置にある
  • 掲示板の流れを組むクローズドコミュニティーのモバイル化
  • 若者の流れ、メディアの細分化に合わせたターゲティングとメディア選定
  • EC上での口コミの増加
  • C2Cを中心とした“第四のメディア”の影響力

それぞれの詳細内容は原文で確認して下さい。

企業のソーシャルメディア活用方法の方向性は

今回のマップを見て、知らないものだらけだなと感じる方がいると思いますが、私も圧倒的に知らないものの方が多いです。

個人的には、特にこのマップを理解する必要はないと思いますし、一般的な企業にとって、ソーシャルメディアに参加するタイミングは、自然とその名前を耳にするようになってからで良いと考えています。

そうすると、重要になるのは、マップを見て「これを知っている」ということより、CICがあげた6つのポイントから、ソーシャルメディア活用の方向性を考えていくべきでないでしょうか。個人的に感じたのは以下の3点です。

まずは、やはりWechatですね。オンライン上でのタッチポイントになるのはもちろんのこと、機能拡張による利用シーンの広がりにあわせて、オフラインでのタッチポイントとしても活用できるようになっていくはずです。あらゆるマーケティング活動で、利用方法を検討すべき要素となるので、他社利用も含めて、常に動向をチェックすべきです。

次に、Weiboについては、最新情報を発信する場所として利用を続ける企業が多いのではないでしょうか。既に運用ルールなどが形作られているところも多いので、そのまま運用するケースが多いのではないでしょうか。

そして、最後は「口コミ」というソーシャルメディアの原点的なところでしょうか。生の声でやりとりしたいユーザと、そこに入り込みたい企業のせめぎあいは、マーケティングの永遠のテーマではないでしょうか。

ビジネスの本質的な部分や、企業側のリスクを考えると、新たなメディアに対しては、情報発信の場としてすぐに参加するのではなく、まずは、モニタリングの場として活用するのがよいのではないでしょうか。特に、ECサイトの代表格であるTmall(天猫)や京东は、ストレートなコメントが多いので、ルーチンワークとして、チェックするのがいいのではないでしょうか。