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中国Webサイト設計、SEO対策に使えるキーワード選定ツール

Webマーケティングにおいて「キーワード選定」というと、リスティング広告やSEO対策を考えるときが多いのではないでしょうか。

ただ、キーワードの選定は、マーケティング戦略の土台となりますし、日本語のように直感的に判断することが難しいので、Webサイト設計となる、コンテンツ設計や、ナビゲーションのラベリング決めの時点で、しっかりと考えると、長期的に効果をもたらすと思います。

そこで、今回は、中国語のキーワード選定に、役立つツールを利用方法と併せて紹介します。

『もし日本旅行をフックにするWebプロモーションをするなら』どうする?

今回は、『もし日本旅行をフックにするWebプロモーションをするなら』という設定で、実際にキーワード選定をするイメージで、話を進めていきたいと思います。

 今回、紹介するツールは、以前に検索エンジンランキングで紹介した、シェア1位のBaiduが提供する百度指数と、2位のHaosouが提供する好捜指数です。

※ツールの基本的な説明はしていません。中国語の利用説明はこちら

まずメインキーワードですが、当然、『日本旅行(日本語)』です。

ここで注意が必要なのですが、翻訳ツールを使うと、『日本旅行(日)↔日本旅行(中)』とでました。漢字だから同じなんだなと思ってしまうと思うのですが、『日本旅行(日)↔日本旅游(中)』が正しいです。これは、若干、語学のレベルが必要なのですが、ツールを使ってこの間違いに気づく方法があります。

翻訳ツールを利用した後に、百度指数で『日本旅行』を調べると、データが出てきません。これはツールのエラーではなくデータがないのです。その時、「このキーワードは違うかも」という感を働かせ、『日本』で調べて下さい。データが出てくると思います。

そして、タブで画面を切り替えて、関連ワード情報みると、第6位に「日本旅游」がみつけると思います。(※これが日本旅行だと気づけないと難しいですが)メインキーワードは「日本旅游」と決めます。

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※上位に気になるワードがありますが、スルーで

 関連ワードからコンテンツの方向性を考える

そして、今度は好捜指数で「日本旅游」に関連するデータを見ます。

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上図は、「日本旅游」と検索する時に、同時に検索されているキーワードマップです。ほとんどのキーワードは日本語でもわかると思いますが、少し補足すると『必去的地方(中)↔必ず行くべき場所(日)』、『购物(中)↔買い物(日)』、『签证(中)↔ビザ(日)』です。

この結果から、もし私が日本旅行向けのWebサイトを作成するのであれば、『日本旅游攻略2015』、『日本购物攻略』、『东京旅游必去的地方』、『日本旅游比买的东西』といったコンテンツ枠を作り、その中で、レストランや商品を紹介すると思います。

ちなみに4番目の『日本旅游比买的东西』をBaiduで検索すると、旅行系サイトが出てくるのですが、このキーワードをピンポンに作成したページは検索結果に出てこなかったので、実際に作ったら、結構、集客できるかもしれません。

という感じで、Webマーケティングのキーワードを選定すると、あまり時間を掛けずに、中国ユーザー傾向を捉えたWebサイト作りができるのではないでしょうか。

今回はツール全体の説明をしていないので、その他の使い方は改めて紹介します。