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中国検索エンジン、利用シェアランキング 2015年5月

中国の検索エンジンについて、先日、『中国検索エンジン、Baidu以外の検索エンジンは知ってますか?』という 記事を投稿させて頂きました。その中でも、ユーザー数に関する内容を記載しましたが、今回は、中国検索エンジンの市場シェア率について、より詳しいデータを紹介します。

 今回は異なる3つの企業が発表しているデータを利用します。いずれも第3者による調査なので、正確なデータではありませんが、市況を理解し、戦略策定に活用できるのではないでしょうか。

 

中国のランキングサイトと検索エンジンの順位

Webサイトのランキングサイト(ツール)は、有料なものと、無料なものがありますが、今回は無料なものを利用します。無料ツールで世界的に有名なのは、『Alexa』だと思いますが、デジタルリサーチで有名なアイリサーチ社は、Alexaを利用して『 iWebChoice』というランキングサイトを公開しています。

 

下図は、 iWebChoice』内の検索エンジンランキングです。

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1位:Baidu、2位:Sousou、3位:Googleとなっています。

 

続いては、こちらも中国のデジタルリサーチ会社『CNZZ』が提供している『ChinaZ.com』です。このランキングは、「Alexa」、「GooglePageRank」、「百度権重」の3つの指標から、独自の点数を算出しランキングにしています。

※「百度権重」はBaiduが提供しているツールではありません。

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こちらのランキングでは、1位:Baidu、2位:Sougou、3位:Aiwenとなっています。

 

3つめは、Alexaのように、無料ツールを提供し、利用ユーザーからデータを集めている『51.La』(我要啦)が提供しているデータです。

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こちらのランキングでは、1位:Baidu、2位:Haosou、3位:Sogouとなっています。

 

 

どのデータを中心に見ればいいか

上記の3つのデータをみると、かなり違う結果ですね。どのデータを参考にするのか決めなくていけませんが、ポイントとなるのは市場を理解しているかです。ピンと来ない方は、中国検索エンジン、Baidu以外の検索エンジンは知ってますか?』を読んで下さい。

私としては、運用会社を含むランキングの印象から信用できる順番は、 iWebChoice』> iWebChoice』>51.La』です。ただし、今回信用できるのは、3番目の51.La』です。

なぜかと言うと、上の二つは、『haosou』が存在していません。『haosou』は今年の初めに、『qihoo360!』からリニューアルされた検索エンジンです。上2つのランキングはAlexaデータを用いており、おそらくAlexaは「haosou」になったことを認識していないと思います。

 

15年6月時点では、Baidu 60%、Haosou 19%、Sogou 14%

ということで、2015年6月時点の検索エンジンの利用シェア状況は、以下と考えます。

1位:Baidu 60%、2位:Haosou 19%、3位:Sogou 14%

そうなると、もちろんBaiduは重要ですが、Haosou、Sogouを上手く活用すると、より安価に集客ができるかもしれません。特にリスティング広告をしている場合は、Baiduのクリック単価は、増加を続けていますので、費用対効果改善の打ち手になるかもしれません。今なら、間違いなく残りの2つのほうがクリック単価は低いと思います。

以上となりますが、今回紹介したサイトでは、検索エンジン以外のランキングをみることができますので、中国の人気サイトの把握ができるので、是非、ご活用下さい。