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中国SEM、Baiduリスティング広告、マッチング形式の活用について

前回の記事でも紹介しましたが、中国の検索エンジン市場ではBaidu(百度)の利用シェアが非常に高いです。中国現地法人だけでなく、日本法人であってもBaiduのリスティング広告を利用している企業は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、Baiduリスティング広告について、少し細かい部分を紹介したいと思います。

Baiduリスティング広告のマッチング形式

リスティング広告のクリック単価は年々上昇傾向にあるため、人気キーワードを上位表示をさせようとすると、クリック単価はすぐに10元や20元を超えてしまいます。そのため、費用対効果をあげるためには、適切なマッチング形式の利用が重要となります。 

マッチング形式を上手く活用することで、クリック単価を下げたり、ターゲットをもらさずアプローチすることも可能となりますし、戦略構築や運用法もわかりやすくなりますので、マッチング形式を理解しておくと良いと思います。

Baiduのリスティング広告では、基本的には以下の3つのマッチング形式があります。

  1. 精确匹配:完全一致 → 検索ワードが出稿ワードと完全に一致している
  2. 短语匹配:部分一致 → 検索ワードの一部が出稿ワードと一致している
  3. 广泛匹配:広範一致 → 検索ワードの範囲(意味)が出稿ワードに関連しているワードが含まれる

この3つのマッチングタイプは、下になるほどターゲットの範囲が広くなります。この部分は、非常に分かりやすいと思います。

ただ、ここからは少し複雑になります。部分一致には、更に細かいマッチング方式を選択する必要があり、この活用が非常に重要となります。(残りの2つはありません)

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中国検索エンジン、利用シェアランキング 2015年10月

本ブログでは、中国のネットマーケティングについて、幅広く紹介をしていますが、最も人気のある記事は検索エンジンに関するものです。

そこで、今回はこれまで何度か紹介している検索エンジン利用シェアについて、最新のデータを紹介します。

2015年10月の検索エンジンに利用シェア1位はBaidu、シェア率65%

今回も参照データは、検索エンジンランキングサイトの「我要啦」です。

10月19日時点での利用シェア状況は以下となります。

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相変わらず、Baiduのシェア率の高さは変わりませんね。

また驚くことに、ここ1年でBaiduはシェア率を伸ばしています。下図は2014年9月から15年にかけての月ごとの推移データです。

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中国インターネット、平均的な閲覧時間や直帰率はどれくらい?

Webマーケティングに関わる方は、アクセス解析のデータを見る機会があると思いますが、そのデータの良し悪しはどのように判断していますか。

多くの施策が実施されるサイトであれば、施策前と施策後といった期間で比較をしたり、広告出稿サイトごとや、ランディングページごとなどでAB比較をしたりするのではないでしょうか。

上記のような比較をすることで、どちらの数字が良いかはわかりますが、時には「他社(他サイト)と比べてどうなの?」という疑問を持つ(もしくは聞かれる)のではないでしょうか。そこで、今回は、「中国の一般的なサイトでは…」と語れるデータを紹介します。

Baiduが提供するアクセス解析ツール百度統計ベースの統計データ

今回のデータの参照元として利用するのは、Baiduが提供する「Baidu統計 流量研究院」というサイトです。データソースの説明をみると、Baiduが提供するアクセス解析ツールBaidu統計を利用した150万以上のサイトのデータを利用しているとのことです。

このサイトには、色々な統計データが紹介されているのですが、今回はアクセス解析でよく見る数字を中心に紹介します。

まずは、閲覧時間と閲覧ページ数です。

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中国ソーシャルメディア、モバイルでの利用状況とソーシャルメディアマーケティングの方向性

中でのスマートフォン利用者は5億人と言われており、バスや地下鉄の中だけでなく、(すきあらば)社内でも、スマートフォンを利用して『何か』をしています。その中で、最もよく目にするのはソーシャルメディアの利用です。

そこで、今回はモバイルデバイス向け開発のプラットフォームを提供している『友盟』が提供している、『友盟指数』のデータを元に、中国でのスマートフォン利用の状況タを紹介します。

スマートフォンを利用したソーシャルメディアでの情報共有状況

下図は、2015年8月7日時点での、スマホを利用した、ソーシャルメディアでの情報共有に関する、メディアの比率を表したものです。

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最も割合が多いのは、オレンジ色部分の「微信朋友圈」で約30%、その次は「微信好友」で約20%となっており、微信(Wechat)でのコミュニケーションが約50%となっています。

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中国インターネット統計2015年6月、インターネット人口は6.68億人

15年7月23日に、中国の ドメイン(.cn)を管轄する認証機関であるCNNICから、第36次《中国互联网络发展状况统计报告》(第36回中国インターネット発展状況統計報告)が発表されましたので、その中から、気になるデータを紹介します。

2015年6月時点でのインターネット人口は6.68億人

まず、インターネット人口ですが、半年で1894万人増加して、6.68億人となりました。

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依然として普及率が50%以下なのに、この数字は凄いですね。日本のインターネット人口は約1億人(普及率80%)くらいですので、規模の差は大きいですね。

また、スマートフォンでのインターネット利用者は5.9億人でした。下図は、インターネットの利用デバイスで、左から「デスクトップPC」、「ノートPC」、「携帯電話」、「タブレット」、「テレビ」です。

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これをみると、モバイルファーストという言葉がしっくり来ると感じます。

半年間で利用者が増えたサービスはネット通貨

次に利用サービスについてです。下図は、インターネット上での利用サービスの利用状況を表したものです。

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2015年中国インターネット広告企業ランキング

先日、インターネット情報扱う互联网周刊が、『2015中国网络广告公司TOP50排行榜』(2015年中国インターネット広告企業ランキングTOP50)を発表しました。

ランキングのTop10は以下となります。

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やはり中国系の企業が多いですね。日本の方には、馴染みのない会社名が多いと思いのではないでしょうか。

その中で、10位となっている电众数码は電通系列の会社です。日系の中では最上位となのはさすがですね。他には5位となっているCheilは韓国の広告会社ですね。

これを見ると、中国人のスタッフが中国の広告会社に転職したがるのがわかります。給与も高いらしいです。

Top50を見たい場合は、以下を参照して下さい。

http://www.meihua.info/a/63973

中国検索エンジン、利用シェアランキング 2015年7月

前回投稿した、Webサービスを利用して、インタラクティブなチャートを作成する の中で、検索エンジンの利用シェア率のグラフを作ったので、単独でも紹介します。

作り方を知りたい場合は、以下の記事を見て下さい。

china-today.hatenadiary.com